遺伝子などの個人情報を知ることは本当にいいことなのか?

私のブログのURL
http://www.myprofile.ne.jp/nakomayunakomayu
コメントなどもしいただけるようでしたらこちらまでどうぞ。

遺伝子などの個人情報を知ることは本当にいいことなのか?

最近自分や子供の遺伝子情報や染色体検査を手に入れることが出来るようになって来ています。産み分けや胎児の染色体異常の検査、将来起こりうる病気の予知、遺伝性疾患の遺伝、などにおいて臨床でも使用されていますね。

自分の遺伝子情報だから知る権利はある!。
もちろん、技術的に可能なものや、今まで体質(糖尿、肥満、高血圧、梗塞、がんといったものね。)や俗に言う遺伝(厳密な意味ではない)で、すまされてきたものが、自分の今後の病気を知る上で使われること自体、なにも言いませんが。

ただ、それをうかつにも?知ってしまったときの恐怖感、、、ものすごいですよ。

私は大学のときに実習で、これは遺伝子レベル(表現が難しい))ではないのですが、HLAタイピング(簡単にいうと白血球の型)(骨髄移植などでこれがあっていることが重要な条件)というものを調べました。本当は当時?(今でも)この情報は本人に伝えてはいけないものだったのですが、医学生としていいでしょうということで、実習ですし、教えてもらっていました。

そこで、、、ひとつ、かなり、稀な型がはいってたのでこれはなんだろうと、、、調べてみますと。
30歳くらいまでに発症して治療法もない重度な疾患が起こりうる可能性が、、、ありと。。。

かなり、恐怖でした。

診断基準や初発症状に、わずかに適合する自覚症状があったこともあり、もう、、、かなり、知ったときは不安でした。
幸い今現在発症していませんが、2分の1の確率で子供にもその型が移行するわけで、、、(DNAは2本だからね)

遺伝疾患を告知するのは簡単なことですが、それを精神的な面までみてもらえる保障はありません。
私のように医学の情報が十分に得られ、それをある程度理解できる(医者だからということですよw)ならともかく、なにか人間としていけない、生きていてはいけない、欠格、不適合、などと、自分を追い込みかねない、また、遺伝として子供にまで迷惑をかけてしまう、、、など話は深刻に考えてしまうことになりかねません。

遺伝相談をされる方はこれから増えていくようです。専門家の育成も始まったようにブログで読みました。ただ、かなりショックな話なので、相談者に知識だけでなく、患者を包み込める人間性が必要だと。知っている知識をさらりと言われるとそれが事実であったとしても、とうてい受け入れられず混乱することでしょう。そんな人を相手に出来る、知識経験豊富で人格者でもある相談者は、簡単に育成できるものではないと思われますし。

医療検査の進化、進歩とともにいろいろなことが出来る、わかる、予知できる、そして予防するという時代に入っていくでしょう。それは、いいことだとおもいますか?それとも、恐ろしいことだとおもいますか?

いやぁ、われながら久しぶりに真面目な話だww。こんなのもたまにはお付き合いしてください。
萌え系。。。も、、、いいけどね。