尿道カテーテル(はじめに)

うちの大学病院ではバルーン(尿道カテーテルー簡単にいうとおしっこの管)をいれるのは研修医または主治医の医者の仕事です。(女性は看護婦さんがやってくれる、まあ、女医だから暇なときは私がするときもあるけどね。)ちなみに一般病院ではバルーンや末梢の点滴ルート入れは看護婦さんがやってくれますね。

で、救急ではもちろん、循環器内科の心臓カテーテル前なんかでは数時間安静がいるので、いれることになります。やり方としては女性は尿道口探して入れるだけ(簡単)だけど、男性は結構難しいのよ。当然おちんちんの先に尿道口がある訳で、また長いしふにゃふにゃしてるしで、テクがいります。まず手袋をして陰茎をむんずとつかんで亀頭の先を露出して(包茎の場合は無理ない程度にね)消毒して、ここからがポイント!
1、しっかりと陰茎の裏?下側に指を沿わせしっかり握る。(バルーンがしっかりまっすぐ入っているか判りやすくなる。)
2、軽く腹(臍?)側に陰茎をひっぱる。尿道をまっすぐにするため。
3、抵抗無く途中で曲がったり管がねじれたりしてないことを握っている手で確認しながら、ゆっくり挿入(もちろん麻酔のゼリーはつけてるよー)
4、管を奥まで入れて軽くおなかを押して尿が逆流してくるかを確認。
5、抜けない様に膨らませる管の先の風船が抵抗無く膨らむことをしっかり確認。
6、あとは、引いて固定(出血ないか確認)
以上w。なれれば簡単だけど結構簡単なだけにトラブルことも多い。