神業 その1
医療の世界には、いわゆるゴッドハンドの持ち主がいます。
いわゆるその人にしかできない技量を持っている人達。
全く無駄の無い手技、嘘のように簡単に終わってしまう検査、瞬間的な正確な判断に基づく治療、そのほかにもいろいろ漫画に出てくるような名医達をほんとにしたような人達。
すごいね。(おい、それでおしまいかいw)
さて、医者に再試験を受けさせろという議論が盛り上がってます。
ひとことでいえば、冗談じゃない!です。
これだけ専門が別れている昨今なにをもってダメな医者とするんでしょう。
いや、ダメな医者はたくさんいます。しかし、それを信じている患者さんも沢山います。
医療ミスだって、高度な治療をすればするだけ合併症もミスも増えます。
普通の医者が特に勉強せずに受かる試験なら、ダメな医者も通るでしょうし、勉強しなくては受からない試験なら、試験勉強中は患者は診なくてもいいんでしょうか?。
最新の医療をまったく知らない先生でも、昔からの基本的な診察法と、昔からある安全確実性の高い薬で すばらしい治療をしている方もいらっしゃいます。神業の使い手も昔はもっと多かったと思います。
風邪と腹痛しか見れない医者と、ものすごい専門知識を持っているがそれ以外は全くわからない医者。
どちらかが優れているのではなく、どちらも必要なんです。
以前書いたように、こんな奴が医者になっていいのだろうかという性格の医学生も医者になると素晴らしくなることも多いです。患者さんうけはよくても性格最悪とか、大学病院では、患者の話も聞かず威張り散らしていた先生が、開業した途端に物腰の低いいい人になっているなんてことも多いです。
私だって、白衣着ると、医者!になります。
続く