医療事故シリーズその3

いろいろな理由で大きな血管を確保する際に使用するCVP(IVH)ルートっていうのがあります。 詳しくは省略しますが、最近血管を突き破って肺に点滴が入った、動脈を突いて出血が止まらなかったなんて 報道が数件されましたよね。手技がどうのこうのといろいろ言われますが、これ、解剖学的に血管がこう走っているからこうやればうまくいくってもので、実際に目で見て入れているわけではないので(説明分かり難いだろうなあ)
うーん、要するにレントゲンなんかで確認したり患者さんのバイタルサインなんかを見て判断するしかないのよねえ。
うーんここまで書いて、、、分かりにくいね。
これやめようかな。

ま、血管とるにせよ、腹水胸水抜くにせよ、髄液採るにせよ、細心の注意が必要ってことねw。 なんかまとまんないよぉ。
あと、研修医のとき、心臓カテーテル検査で血管を突き破るのを透視下で、ホントに見ました。 ありえない方向にカテの尖端がうにょーんと。。。
ま、それからどうなったかはあえていいませんけど。。。

ある程度経験積むと(心カテは専門だけどね)できるようにはなるけれど、やっぱり人の体に針を刺すのって快感、、、いや違う、怖いですねえ。大きなミスはしたことのない私ではありますが、慢心せずにがんばりたいですね。


あと、先輩のベテランの先生が重症で運び込まれた人に頸動脈から血管確保している最中に血圧が下がり(多分抹消血管は取れなかった?)手技によって動脈を傷つけそれが出血の原因となって死につながった可能性があると、司法解剖になったということがありました。(患者の家族がが訴える気マンマンだったこともあり)
幸い動脈は傷ついておらず、原疾患による死因となりましたけど、報告書やら、事故対策からの呼び出しやら、傍から見ていて可愛そうでした。

っていうかさあ、、、
患者助けようと思って頑張ってるのにさあ、、、
それも重症で、緊急で受け入れて、元の疾患の状態も悪いし、言っちゃ悪いが、いつ死んでもおかしくない 位の人をがんばって治療したのに、、、。説明も誠意も問題なかったと思いますよ、このケースは。

医療ミスって言ってもいろいろですよ、ほんと。
こんな患者の家族にあたるとほんとにいやになります、、、ぶっちゃけ。

ほとんどのミスは医療ミスといっていいものだと思いますが、金になると訴える人も結構多いのが最近です。 弁護士が訴えろとたきつける場合もあります。私は医療側の人間なのでどうしても意見は偏りますけど、 どうしようもなかったものを医者のミスだと主張して譲らない方もいらっしゃることは一応知っておいて欲しいです。

ま、これは医者寄りの意見なので、確かに患者さんの力はまだまだ弱いことは確かですけどね。まあ、ぼやきということでご勘弁を。。。